旅犬

たびわんこ

犬と飛行機(国内線)に乗るにはどうするの? ~JAL/ANAの場合~

こんにちは!
 
ウチでは先日、弟犬である宙の
里帰りをしてきました。

宙は熊本にある杉野花園庵さんの子で
もうすぐ2歳になるので、
成犬になった姿を見ていただこうと
思ったのです。

とはいえ、私たちは東京在住。
熊本へ行くには、やはり
飛行機に乗るのが一番便利です。

そこで今回は
飛行機(国内線)で、人と犬が
同じ便に乗って旅行する方法を
ご紹介します。

行きはJAL、帰りはANAと
あえて別の航空会社にしましたので、
そこの違いも含めて参考になれば
幸いです。

 

 今回のポイント 

・予約方法

・ペット料金は?

・チェックイン

・預けた後はどうなる?

・到着後の受け取り

・犬だけが空輸されてくる場合

 

予約方法


ワンコの搭乗予約については
言わずもがな
飼い主さんの搭乗予約完了後です✈

実は予約なしで搭乗当日に
受け付けてもらえる可能性も高いのですが、
繫盛期などまれにペットの搭乗スペースが
満員御礼になることもあるそう。

しかも
JALは事前予約するとお得ですし、
やはり当日の空港ではバタバタするので、
事前に予約をしておきました。

またJALもANAも
輸送用ペットケージを現地空港で
借りることができます。

バリケンネルなど
航空輸送に対応しているケージもあり、
普段使い慣れているものが
航空輸送に対応していればベスト。

ただ不安な方は念のため、
予約時に空港でケージを借りられるよう
依頼しておいた方が安心です。

※航空会社によって預かり不可の犬種も
 ありますので、事前にご確認ください。



■ JAL

JALはこちらのページからネット予約。
ヒトの搭乗予約完了画面にも
ペット同乗についての告知がありました。

JAL | ペットとおでかけサービス(ご搭乗サポート)


記載内容はそう多くなく、手軽に
申し込みOK。
さらに JALペットファミリー
なるものもあり、
登録すると専用の会員証がもらえたり、
犬の搭乗でもマイルがたまったりする
サービスもあります。

(昔はANAも同様のサービスが
あったのですが終了してしまい、残念…)


ただ予約後、完了メール等が届いておらず
搭乗当日に困ってしまったので、
念のため予約完了したら
申込番号の画面をスクリーンショットして
おきましょう…。

 


■ ANA

ANAもネット予約できるのですが、
今回はこちらのページの下の方にある
「日本国内からのお問い合わせ」
の電話番号にて予約。

ペットをお連れのお客様(国内線) | Service & Info [国内線] | ANA


ANAでは事前支払いサービスの案内はなく
当日現地払い。
こちらも予約完了後の書類などは
特にありませんでした。

 

ペット料金は?

航空会社によって違う

JALの金額は1頭(1ケージ)につき、
大体4400円~6600円で、
路線や搭乗日によって金額が変わります。


ANAは一律6500円
(短距離の一部路線は4500円)。
なお22年9月時点で、
羽田⇒熊本間の片道料金はJALより
ANAの方が、500円だけ高かったです。

ただし22年10月1日から
JALはペット料金が変更になります。

事前支払いだと、羽田⇒熊本間の場合
5,500円に値下げ。
ANAと片道1,000円の差になり、
利用路線によってはそれなりに
違ってきそうです。

※あくまで22年9月時点での情報です。
 人の航空券と同様、犬の料金についても
 一定期間ごとに変更されています。
 詳しくは各航空会社の公式サイトを
 確認してくださいね。

 

チェックイン

搭乗40分前には犬を連れて
チェックインを

チェックインの時間を
明確に伝えられたのはJALだけでしたが、
犬の負担を考えると
ANAもそれくらいの時間には預けた方が
良さそうです。


■JAL(羽田空港第1ターミナルの場合)

羽田空港第1ターミナルのJAL便に乗る際は、
「特別な手荷物」という
カウンターがあるのでそちらで預けます。

 

犬たちはここまでペットカートで
移動してきましたが、ここで
空港で用意してもらっていたケージに
入れ替えます。

JALの「特別な手荷物」たち
心の中で『ドナドナ』を歌う

 

ここで予約番号を聞かれたのですが、
予約完了メールが確認できず、
情報照会に少し時間がかかりました。
皆さまはご注意あれ!


■ANA(熊本空港国内線ターミナル)

これまで北海道のいくつかの空港でも
犬を乗せましたが、
地方の空港では普通に
チェックインカウンターや
手荷物カウンターで
犬も預けられることが多いです。

ANAでは春から秋の間、
希望者にはペットケージにつける
給水器も貸してくれます。
(暑いときは保冷剤をつけてくれることも)

ただし、中の水は飼い主が自力で
汲んできてね方式で、
ダッシュで手配することになりますので
ひとっ走りが必要であることを
意識して臨みましょう。

ANAの貸し出しケージはこんな感じ

 

預けた後はどうなる?

搭乗前はカウンター近辺に
機内では貨物室にいます

犬たちは手荷物として預けた後、
カウンター周りの
空調の効いたエリアで待機し、
機内へ運ばれるとのこと。

他の手荷物のように
コンテナに乗せて運ぶのではなく、
ちゃんと別カートで
運んでくれるそうです。

機内では、客室の下にある
貨物室に乗ることになります。

空調は効いているそうですが、
客室ほどデリケートにコントロール
できないこともあるらしく、
特に夏冬まっさかりの利用は
正直おすすめできません…。

また、飛行時の室内は真っ暗になり、
音も大きく響くそう。

とはいえ「じゃあ客室に乗せる方法は?」
となると、
国内線で唯一
スターフライヤー航空さんが
羽田⇒北九州便に限って1便2頭まで、
飼い主の隣に同乗できるサービスを
開始されました。

しかし、一区間一頭につき
なんと 50,000円…

ウチは無理ですが、気になる方は
ご検討を。

 

到着後の受け取り

ペットは通常の手荷物より
先に出てくる

さて、フライトを経て
飛行機が到着先の空港に着いたら
早くワンコの無事を
確認したいですよね。

手荷物で預けたペットがどうやって
出てくるのか、気になる方も
多いでしょう。

しかーし、

はい、これではアリマセン。


正しくは、犬たちは預けたケージごと
搭乗便の手荷物が出てくる
ベルトコンベアの近くにある、
荷物台に乗せられていることが
多いです。
(以前はペット受取カウンターが
あったのに、最近見ないです)

なので降りたらまずは
手荷物受取所に向かいましょう。

そして手荷物が出てくるより早く、
むしろ大抵乗客が手荷物受取所に
着くより早く、
ペットは降ろしてもらっています。

無事に再会できたら、
慣れないフライトを頑張った愛犬を
たくさんほめてあげてくださいね!

なお万が一ケージが壊れても
逃げ出さないように、
上に網がかけられていることも
ありますが、その網は
地上係員の方が取ってくださるので
おとなしく待ちましょう。

熊本空港到着後すぐの様子
プリンセステンコーも脱出不可能そう

 

もちろん搭乗便によっては、
他のワンコさんと
同乗していることもあります。
(熊本空港の場合、1日5頭ほど
乗ってくるそうです)

まさか自分のワンコを間違える人は
いないでしょうが、
手荷物の番号と照合して問題なければ
犬の頭まですっぽり入る
カートやバッグに入れてから、
空港を出て大丈夫です。

給水させたりおやつをあげたり、
疲れた愛犬をいたわって
あげてくださいね。

なお、最近は空港で借りられる
犬同乗OKのレンタカーもあります。
(※諸条件あり)

どうぞ到着先で犬たちと存分に
旅行を楽しんでくださいませ♪


犬だけが空輸されてくる場合

旅客ターミナルではなく
各航空会社の貨物営業所で受け取る

これ、意外と情報が少なくて
私たちも困ったことがあるので、
書き添えておきます。

犬などのペットを遠方から引き取る場合、
犬だけを飛行機に乗せてもらい、
空港で受け取る、
ということもあるかと思います。

この場合、乗せたのが
JALであってもANAであっても、
たとえば羽田空港の
第1・第2ターミナルなど
ヒトが乗るときに利用するターミナルには
着きません。


まず、ブリーダーさんなど送り主が
犬を預けた空港会社と到着予定時間、
運送状番号を、事前に聞いておいて
ください。

そしてご自身の身分証明書も持って、
向かうべきは
「到着空港の貨物営業所」です。

各空港の貨物営業所の場所は
JALここで、
ANAここで、
確認できます。

くれぐれも、通常の旅客ターミナルへ
行かないように!
(貨物営業所へ数十分歩くハメになる
空港もあります)

また前述の通り、人と同伴で
犬を飛行機に乗せる場合は
素早く出てきますが、
こちらは貨物扱いですので、相当のんびり。

飛行機が着陸してから犬を引き取れるまで
かな~り時間がかかるのです。
(※およそ1時間ほど)

そのうえ貨物は全国から
運ばれてくるため犬の数も多く、
まれに取り違えが発生することも?
運送状番号は必ず一字一句確認して
引き取ってくださいね。

(事実、ウチは熊本空港発の
豆柴を受け取りに行ったとき、
運送状番号の下4桁しか
確認しなかった係員に
しつこく秋田空港発の秋田犬を
渡されそうになりました…)

また貨物扱いで犬が輸送される場合は
ヒトと同伴する際よりも
扱いが良くありません。

預ける時間も90分前にはと言われ、
出てくる時間も60分ほどかかります。
結果、空調がきいていないところでの
放置時間も長くなるようで、
犬の負担はかなり増えることになるかと。

やはりなるべくヒトが犬を迎えに行って、
いっしょに飛行機に乗って帰ってくる方が
安心なのは確実。
可能であればぜひ一度
ご検討くださいね。


そんなこんなで
ペットにとって飛行機は
未知なるものですし、
ストレスがかかるかもしれませんが、
中には全く気にしない子もいます。
(ウチなら初代犬と3代目は平気です)

特に遠距離旅行となると、
犬はお留守番というところも多いかと
思いますが、たまには思い切って、
いっしょに行ってみては
いかがでしょうか。
きっとずっと、記憶に残る旅になるはず。

 

では、また次の記事か旅先で
お会いしましょう~!